2016年1月21日木曜日

句会報『棟梁』創刊号(随時発行)

参加者:中筋祖啓

 

自宅から歩いて2分の乃木公民館に句会を開設。記念すべき第一回は、寒さ厳しき1月の最中とり行われる事となった。

乃木公民館は、利用料金が1回800円と、驚きの安さで利用ができるものの、冷暖房を使用する際は、1時間200円の光熱費を支払う必要がある。壁にコインを入れる為の機械が取り付けてあり、自動支払い機となっている。

句会棟梁の参加費の一人200円という設定は、そこから決定したのだが、今日は、果たして本当に参加者があるのだろうか?

参加者が0の場合、私はなぜか、光熱費の支払いを倹約したくなった為、その日は、下着を5枚重ね着し、木枯らしを遮断してくれる登山用の雨カッパを着用して句会に臨んだ。

もしも参加者がいたならば、カッパを脱ぎ、参加費を受け取り、暖房機を使うつもりであった。

句会で使用する道具をショルダーバッグに積め、ママチャリに乗り、部活動のような出で立ちで公民館へと向かう。公民館の施設の利用の仕方については、併設して企画した写経の会というサークルを、12月の時点で開催してみたので、一通り分かってはいた。開催日の一週間以内の日に、カギを公民館の受付であらかじめお借りしておき、夜の公民館はカギがかかっていて無人なので、各自利用者がカギの開閉を行う。

その日、公民館ではダンスクラブや断酒会、ほか、町内の様々な会合が行われており、私が到着した7時30分は、やや遅い方だったように感じる。

この公民館に句会を開くという事は、中学の同級生といつ遭遇したとておかしくは無い、という法則を受け入れた事を意味する。

私がこの浜乃木町の隣にある、松江市立湖南中学校を卒業したのは、今からはるか18年も前の事になる。その当時私は、美術部で絵を専ら書いていたのだが、まさかそこから何を誤って自由律俳句の会を開く事になろうなどとは、いわゆる、夢にも思わない出来事だ。

公民館ですれ違う、見知らぬ人との挨拶が、なんともぎこちない。

まだまだ、浜乃木町という世界を、私は、知らなすぎる。

入ってすぐは暖かいと思ったものの、案の定、部屋は非常に寒かった。

参加者は、居なかった。

私は持参した『二宮翁夜話』を、読みふける事になった。

寒いだろうと思い、カップ麺を持参していたので、公民館の給湯室を利用して食べた。

乃木公民館の給湯室には、コンセント式のIH調理器が導入されていた。

午後9時になった。

寒い。

「暖房、一時間200円・・・・、二宮金次郎・・・・」

そんな独り言しか浮かばなくなり、私は、公民館を退出する事にした。

外はさらに寒かった。

公民館のすぐそばにある某居酒屋に、打ち上げで行こうと思っていたものの、一人ぼっちでカッパを着た状態でそこへ行く事は、どうにも遠慮せられるものがあったので、私は、餃子の王将、浜乃木店へと入店した。餃子定食を注文して食べた。次の日、口が臭くなった。

朝早く起床し、朝食のパンを食べながら、昨日の句会の事を振り返りつつ、ぼんやりと仕事に向かおうとしていたら、はたして、棟梁とは直接的には関係が無いが、ある人との対人関係で悩んでいたので、それについて、以下のような句が詠めた。

 

・あえて丁寧に紙をめくる      祖啓

・別人に仕立て上げる        祖啓

 

句会棟梁については、次回も、冬の寒さと向き合いながら、夜の浜乃木町を闊歩して、町内の新たな一面を見出していこうと思う。

また、句会の広告を、何の疑いも無しに掲載してくれた山陰中央新報情報ボックス係の方々には感謝するばかりだが、とりあえず、まずは第一歩を踏み出したばかり。
 
 ささやかな、一日となった。