「俳句に出会った馴れ初めについて」
自分がはじめて俳句に出会ったのは26歳の時、
岡山県在住の、元高校教師、矢吹喜峰先生に俳句に教わった事がきっかけでした。
とても面白い先生でした。
出会う機会は短時間でしたが、俳句の可能性の面白さを、その人に教わったのです。
老後の人生をさらに、覆すくらい面白い事ができるぞと。
第四の人生への出発、インドの人生観のようです。
そこから先は、ただただ、自由律俳人への道を歩むのみでした。
何か知らないけど、面白い人でした。
80を越えてから、娘さんと自作の歌をCD化したりもしておられました。
気がつけば、40才を越えた私も、自作の歌を作詞作曲しておりました。
最近作った、自作の歌を紹介いたします。
①セルフレジ難民の歌
カゴは置け ここに置け
重ねて置け 線の所に置け
最後は整理するから 真っ直ぐに重ねて置け
小銭は30枚までですよ~!
レシートの取り忘れにご注意ください
バーコードどこ どこバーコード?
レジ袋どこ?見つかりません
ここはどこ? セルフレジ
心の都 セルフレジ
②クズの根の歌
排水溝のボスの名は~?
クズクズクズクズ クズの根っこ~
クズの根っこは 葛根湯~!
クズクズクズクズ クズの花はむやみに綺麗
草刈り機にも からまって
タイヤにも からまって
剪定バサミで切られる運命です~
何度でも 生えまっせ~!
何度でも 増えまっせ~!
これこそが、矢吹先生から、あの時教わった、「何か」のようです?
気がつけば最近は私は、漂着ごみや、駅に落ちているガムを剥ぐ事を趣味として暮す人生を送っておりました。
それこそが、人生で一番大切な行為だそうです。
漂着ゴミは、無国籍無所属の動きを体現し、この世に生きる物として
ガムは、人類が生み出した化石、もしくは地縛霊として、この町内に潜伏しています。
見れば見るほど、摩訶不思議で、不気味なやつらです。
また私は気がつけば、公園やバス停などに描かれている落書きを、最高の俳人、最高の名文として仰ぐ日々を送っていました。
その落書きを、注意する警告文もまた、極上の名文なのです。
「君たちもうやめなさい」
「でんきの柱にのぼるのは、やめよう」
「つけものを減らそう」
警告文は、至上の文学。どれも名文だらけです。
落書き側だって負けてません。
「タイミー連合」「湖北最強」「〇〇←頭注意」
など、落書きを真剣に見る事によって出会えた、謎の名文も私を魅了し続けます。
一体どうすればよいのでしょうか?
どう考えても、頭のおかしい世界観が広がり、止める事が不可能なのです。
それらを抑えられる唯一の存在が、警告文なのでしょうか?
「君たちもうやめなさい」「君たちもう、やめなさい」
落書き文学こそが、私の文学。そして、警告文文学こそが、私の文学。
そうではない、正しいまともな日本語を使うという事は、とてつもなくレベルの高い、
ゴールド運転免許取得と同じくらい、レベルの高い世界観です。
万年、日本語違反者講習の常連として、
日本語使用免許取り消しをくらいつづけている所です。
そんな私ですが、奇跡的にきやらぼくをクビにならず、
なんとか、数年でも仮に在籍させてもらえることができました。
クビになるほうが、本来の姿。本来落書き、無一物文学
とりあえず、俳号は、
「自由律俳人ホームセンター造林鎌」と、名乗っています。
もしも、日本語使用免許をクビになったら、
「MUNEN!」という名前を、名乗ろうと想っています。
おわり
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